ハイドロプレーニング現象って何? ネコでも判る解説講座。

自動車教習所で習うハイドロプレーニング現象について。

知識だけはあっても、実際はどうなってんねん?と思う方も多いはずなので、詳しい事例を参考にこの現象を確認してみよう。

・ハイドロプレーニング現象

自動車などのタイヤを装着した車両が水の溜まった路面などを走行中に、タイヤと路面の間に水が入り込み、路面に溜まった水の量がタイヤの排水能力を超えた場合に、車が水の上を滑るようになり、ハンドルやブレーキが全く利かなくなる現象。アクアプレーニング現象や水膜現象ともいう。

雨天走行時に安全性能が高いタイヤを選択する事や、路面の排水性能を高めた排水性アスファルト舗装を採用する事により、ハイドロプレーニング現象の抑制が可能だ。

実際にハイドロプレーニング現象が発生してしまうと、完全に水の上に浮いて何も出来ない状態になる。

雨天のサーキット走行で、ミッドシップエンジンを搭載するホンダ ビートがハイドロプレーニングでスピンする映像を確認してみよう。

路面の状況や、タイヤの排水性能が限界に達すると、ハンドル操作、アクセル、ブレーキ全てが何も効かず、もはや成す術無し。

制御不能!? インプレッサGC8がハイドロプレーニング現象でクラッシュ → 全損事故。

ハイドロプレーニングの原因は以下の通り。

タイヤ溝の磨耗
タイヤの溝が磨耗する事で、排水性が悪くなり、タイヤと路面の間の水を排水しきれなくなる。古いタイヤを延々と使い続けるのも事故の原因に繋がる。

水量の増加
路面に溜まった水の量が多すぎて、溝だけでは排水が追いつかず、タイヤが水の上に乗り上げる状態となる。

タイヤの空気圧不足
タイヤの空気圧が不足しすぎていると、タイヤと路面の接地面積が大きくなり、水を排水できない原因になる。

速度超過
高速走行中に勢い良く水溜りに突っ込むと、タイヤの排水能力が追いつかず、タイヤと路面の間に水が残る。

タイヤの空気圧確認と、速度の抑制は直ぐにでも実施出来ます。タイヤ交換はお金の問題もあるので…(勿論新しいにこしたことはないが。)普段から運転前の車両確認を怠らず、安全運転でいきましょう。

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