80年代から90年代前半、F1が日本で大ブームになった時代に活躍した二人の偉大なドライバー、アイルトン・セナとアラン・プロスト。1993年に4度目のワールドチャンピョンを決めたプロストは引退を表明、セナ・プロスト対決は幕を閉じたはずだったが…
同年のF1オフシーズン中にマスターカートインドア in パリがフランスで開催された。このレースは体の不自由な人達の為のチャリティーイベントとして企画されている。
白いレーシングスーツに身を包むアイルトン・セナ。
セナはこのレースの為に主催者にこのレースで使用するカートを態々ブラジルに空輸させて、休み返上で自身のカートサーキットを使って、猛練習したのだという。
ウィリアムズF1チームのレーシングスーツで挑むプロスト。SEGAのロゴが印象的だなぁ…時代を感じる。
肋骨を痛めないように、赤いプロテクターを付けて万全の体制で挑むプロスト。チャリティーイベントとは言え、かなり本気の様子。
主催者が準備したレーシングカートを使って繰り広げられる本気のガチバトル。F1で火花を散らした二人の最終決戦の行方はいかに…?
あー….惜しい所でまさかこんな事になるとは。
セナを含めて他のドライバーは体に重心をかけて、派手にテールスライドさせながらコーナーを曲がっていますね。対するプロストはF1時代を彷彿とさせるような慎重な走りで、あまりスライドする事無がないスムーズな走りだなぁ…
プロストはアクティブサスペンションとかトラクションコントロールのハイテク装備をカートに積んでんじゃないの?wと思える程のスピード。セナ本人ですら、その綺麗な走りに驚愕したようです。
セナは1994年5月1日。イタリアのイモラ・サーキットでこの世を去ってしまったため、後にも先きにもコレが二人の最後の戦いだったわけですね….
例えチャリティーレースでも、ライバルを前にしたら本気で戦えるって良い事だなぁ…
もしセナが存命だったら、FormulaEでチームを設立して、セナチーム VS プロストチームで争ってたり、チャリティーレースで戦ってたりしてたのかもと思うと、何とも複雑な気持ちになります。