MT車の自動車教習で一番最初に立ちはだかる壁といえば、半クラッチ操作だろう。人によってはこれがクリア出来なくて、AT限定免許にしてしまう方も…
ネコでも判るってホンマかいな?と思うかもしれないが、大丈夫。ここを上手くクリア出来ればMT車の教習は半分クリアしたも同じだ。
MT車を発進させる時に必ず必要になる操作、半クラッチ(通称 半クラ)について学ぶ前に、どうしてクラッチなんて物が必要なのか? と言う事を学んでおく方が理解が深まるので、こちらの記事を参考にしていただきたい。
見たけどサッパリ判んねぇよ….と言う方、若しくは読みたくない方(汗)は、とにかくこの画像だけでも頭に叩き込んでおいてほしい。
クラッチを踏むとエンジンの駆動力が絶たれ、半クラ状態でクラッチ板がエンジンの動力をタイヤに伝え(このときジワジワ〜と車が前に進みだす)、最後にクラッチから足を離すと車が動き出します。(AT車で言う所のクリープ状態)
教習中によくある半クラの失敗例は、車がガクガク地震のように震えてエンストしてしまう事だろう。これはクラッチペダルを勢い良く離してしまい、エンジンの駆動力が上手くタイヤに伝わってない証拠だ。
この動画の2分30秒辺を見てみましょう。
クラッチの構造と失敗例を学んだら、実際にアクセルを使わず半クラッチ操作だけで、車を発進させてみましょう。こちらの映像が判りやすいです。
教習所での教え方の方針は、ある程度決まっているのだろうが、それでも教官によって判りやすかったり、何を言ってるのかサッパリ理解出来ないという事がある。エンジンの音で判断しろだとか、とにかく半分キープし続けて、車が動きだしたら離せだとか色々だ。
筆者が初心者の方に教えて一番しっくりきた方法は下記の通りだ。
1、クラッチペダルを踏み込む 2、クラッチペダルから徐々に足を離す 3、クルマがブルブルと震えだして、エンジンが今にも停まりそうになるポイントを探る 4、震えだしたら、その位置をキープし続ける。(ここが半クラ状態) 5、十分に車速が出てきたらクラッチペダルから足を離す。
クラッチ操作だけでクルマを発進出来る様になったら、アクセル操作を用いた発進を学びましょう。
そもそも何故、アクセルを踏みながらクラッチ操作をしなくてはいけないのかというと、道路に沢山車が流れている状態の時に、クラッチ操作だけでノロノロ発進していると、後ろの車からうっかり追突されてしまったり、交通の妨げになったり、はたまた渋滞の原因になってしまうからです。
アクセル操作を用いたクラッチ操作が出来る様になって、MT車 発進教習は問題なくパス出来たと言えるでしょう。
最初のうちは中々クルマが前に進まないからといって、アクセルをむやみに煽った(沢山踏み込んだ)状態での半クラッチは、クラッチ板を痛めてしまう原因になるので、気をつけましょう。ハイパワー車とかだと一発でクラッチ板壊れて、発進出来なくなっちゃうので。
気をつけろと言われても最初は、中々上手くいかないものです。教官に「お前は下手だ、素質が無い」なんて言われても絶対出来るので、根気強くやっていきましょうね!誰でも自転車を最初からスイスイ運転出来なかったでしょう。それと同じなんです。皆下手な時があります。
どうだろう… 理解できていると嬉しいのですが。現在教習を受けている方も、これから免許取得に挑戦する方も、MT車免許で自動車教習所を卒業出来ると良いですね!
あれですよ、某バスケ部の先生が言ってる「諦めたらそこで試合終了ですよ。」って奴です(笑