【感動】ボロボロに朽ち果てたD51お化け蒸気機関車を、有志の方々が綺麗に再生!

山口県にある蒸気機関車と言えば「SLやまぐち号」のC57 1号機を思い浮かべる人が大半だろう。動態保存されている蒸気機関車が注目されがちだが、日本全国には沢山の静態保存機が存在している。

【大迫力】大正、昭和時代を生き抜いた蒸気機関車の生き物のような汽笛音を比べてみた!

北九州からほど近い、山口県の山陽小野田市の殿町児童公園にはD51 300号機が静態保存されているのだが…..見るも無惨な姿で今にも朽ち果てようとしていた。

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本線引退後の1973年から同公園に保存されているが、1997年の整備を最後に手つかずの状態。非常に荒廃が進んでしまった。

痛々しい姿に見兼ねた地元SLファンが、機関車の修復を提案したところ、全国各地から多くの協力の声­が集まり、2014年9月13日に整備作業がスタートした。

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当日は好天にも恵まれ、整備の知らせを聞いた地元の方々も作業に加わりました。

グラインダーで錆を研磨していく。これは磨きがいがあるぞぉ!

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くたびれている部分もしっかり補強していきます。

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消えそうだった命の燈を消す事なく、少しずつ元気な姿を取り戻していく。

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ボディの研磨が終わり、いよいよ下地のさび止め塗料を塗って行く。みよ、この赤を! まるで何でも3倍になってしまう、シャア少佐もビックリな美しさ。

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ここまで来たらもう一息。慎重に本塗装を仕上げて行く…

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作業開始から7日目の9/23、主要部分の塗装が完了!

最後の整備から17年、D51300号機はついに漆黒の雄姿を取り戻したのでした。

復活したD51300号機の、素晴らしい出来映えはアナタの目で確かめて欲しい。

全編

後編

一つの目標に向かって何かを成し遂げるのって、素晴らしい事ですね….やっぱりデゴイチには黒がお似合いです。

動態保存機だけでなく、動かなくなってしまったSL達を綺麗な状態で保ち続けるのは、日本人のモノを大切にする心の現れではないでしょうか。

昭和14年10月〜昭和47年12月1日までの僅か33歳という若さで廃車されることとなった、D51300号機の走行距離は186万2426.2km!これは地球を約46.5回廻った事と同じ。

かつて日本の大地にこんな大きな鉄のかたまりが、煙を吐きながら元気に走っていたのだという事を、これからも後世に残す必要があるでしょう。

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