日立の高速鉄道、クラス800が鉄道発祥の地 イギリスに到着! どんな車両なのか調べてみた

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2015年1月7日、日立製作所が受注したイギリス都市間高速鉄道専用車両 クラス800が、山口県下松市の笠戸事業所にて完成。3月12日、無事にイギリスのサウサンプトンに到着した。イギリス全土を行き来するこの新型車両についてまとめてみた。

どんな車両?

クラス800は日立製作所がイギリスから受注した新型車両で、日本の新幹線と同じく1,435 mmの標準ゲージ用の設計。一言で言うとヨーロッパ版の新幹線ですね。設計最高速度 は140 mph (225 km/h)だが、営業最高速度 は125 mph (201 km/h)を予定している。

ロンドンを起点に英国全土を結ぶ路線を走行運行される予定。日立は来年からクラス800の現地生産も始める計画で、2017年からロンドンと西部ウェールズを結ぶ区間での運行を予定している。

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予定製造数は866両、更に27年の長期に渡る保守事業を担当。そのため、英国の鉄道史上最大のビックプロジェクトとなっている。

また、英国では電化されていない区間が残っているため、クラス800はディーゼルエンジン付き発電機を装備したハイブリッド使用。これで非電化区間も問題なく走行可能だ。

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もちろんエンジンの取り外しが可能なので、将来全ての路線が電化された際には円滑な運用が行える徹底ぶり。ここまで細かく設計出来るのは日本起業ならではの気遣いでしょうか。

クラス800は1976年から運行している老朽化した車両、インターシティー125と置き換えられる予定だ。

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受注のキッカケ

クラス800の受注に繋がったキッカケは、2009年に日立が日本メーカーとして初めて、高速鉄道車両クラス395を納入した事だ。

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この車両は英仏海峡トンネルの英国側出口と、ロンドン セント・パンクラス駅を結ぶ全長109km区間の高速専用路線(通称CTRL)を走り、アクセス時間を80分から37分へ劇的に短縮する事に成功。2012年のロンドンオリンピックでは会場のアクセス用としても使用され大活躍。地元では「ジャベリン」の相性で親しまれている。

2009年12月18日、イギリスを襲った大寒波により、英仏海峡トンネルを走っていたユーロスターの車両がトンネル内で故障し、凡そ1000人の乗客および乗員がトンネル内に閉じ込められる事故が発生した。

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トンネル内は暑く、空調設備も無く、水も食料も無く自走で脱出出来ない危機的状況の中、イギリス当局はトンネル内に閉じ込められた乗客を救うため、クラス395電車を救援列車として英仏海峡トンネルを走行させ、取り残されていた乗員乗客全員を16時間ぶりに救出している。

レポートによれば、ユーロスターの低気温対策が不十分だったため、車両対策及び従業員のトレーニングに40億円以上かかる見込みだと言う。皮肉にも日本製鉄道車両の優位性が証明された形となった。

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クラス800紹介映像はこちら。

3月12日、英南部のサウサンプトン港にクラス800が到着。Twitter上では早速話題になっていますね。

カラーリングも良いし、顔が日本っぽくてやっぱり親近感湧くw

4月から早速現地で試験走行を始める予定。

元を辿れば日本の鉄道は1872年(明治5年)に東京品川~横浜間が開業したが、このとき投入された車両はイギリス製だった。当時の日本は新政府設立直後で、お金も技術力も無く、蒸気機関を発明し、産業革命で大きく飛躍したイギリスから技術を輸入する他なかった。

1号機関車

そんな日本が凡そ140年の年月を経て逆にイギリスへ車両を輸出する事になるとは、誰が予想出来たでしょうか。当時の機関士さん達が聞いたら絶対信じてもらえないでしょうね。。

日本の技術が世界の人に役立つのはとても誇らしいです。イギリスでの成功を機に、ヨーロッパ本土への進出も出来たりして… 期待が膨らみます。

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