2月22日にスペインバルセロナで行われたシーズン開幕前テストで、クラッシュ後、ヘリコプターで病院に緊急搬送された、マクラーレンホンダのフェルナンド・アロンソ。
その後行われた2回目のテストにも参加せず、開幕戦オーストラリアGPも欠場する事となった。
彼の不可解な事故に、ホンダのエンジン設計に問題があるのではないか、マクラーレンは何かを隠蔽している等、様々な噂が広がっている。一番の解決策はアロンソがレースへ復帰し、元気な姿を披露する事だろう。
感電説は何故消えないのか?事故当時の状況を見てみよう。
2月22日のテスト最終日にフェルナンド・アロンソのマシンは3コーナーを過ぎた当りでクラッシュしている。普通なら大きく右にカーブを描いて走っていくので通常は外側にクラッシュする事が多い。衝突時は時速150km/h前後であったと報道されている。
このときアロンソの後方に居たフェラーリのセバスチャン・ベッテルが一部始終を目撃している。
ベッテルはSkySportsやBBCに「変な感じだった。マクラーレンが突然コースを横切ってウォールに突っ込んだんだ。」と話しているが、その後は口を硬く閉ざしている。何かしらマクラーレン側からコンタクトがあったのかもしれない…
チーム代表のエリック・ブーリエは「アロンソのアクシデントはテストではよくある事で、残念な事に彼は脳震盪を起こしてしまった。通常のプロセスに乗っ取って、大事を取って病院に入院させる事にした。マシンのダメージもたいした事は無く、報道されているような深刻さではない。」とコメントしている。
よくあるアクシデントだと言う事だが、その後のテストと開幕戦に参加してない事は事実で、簡単に片付けられそうにない事故だ。
一説によるとホンダエンジンのコンパクトなパッケージが仇となっているという。
テスト時MP4-30はMGU-Kのシール不具合によるトラブルが多発していたが、この部分は簡単に応急処置出来る様な物ではなく、ルノーやフェラーリも同様の問題に悩まされている。
そしてこのMGU-K。ホンダはエンジンの前方に取り付けるというユニークなアプローチをとっているが、前方という事はドライバーの真後ろにユニットが鎮座していると言う事になり、もしかすると感電説はここから来ているのではないか…?
問題がココだとすると、ベッテルがコメントした「(アロンソが感電したショックで動けなくなり)突然コースを横切ってウォールに突っ込んだ」というのも説明が付く。
開幕戦オーストラリアGPではERSユニットとその他回生システムを動作させずにレースをしていた何て噂もあるが、真相は謎のまま。
旧マクラーレンホンダはセナ・プロスト時代を支えたベストエンジンで黄金期を作り上げただけに、今回の新型エンジンもきっと上手く行くに違いない。
そこに日本人ドライバーが乗る様になって…. と色々妄想してみる。やっぱり日本メーカーであるホンダが復帰したんだから、今度はしっかり勝ってほしい!