アルトターボRSにMTを追加しない理由はコスト? 4WDの設定は? 気になるAGSの性能を試乗して試す!

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スズキは軽自動車、新型アルトのスポーツグレード「アルト ターボRS」を2015年3月11日より発売した。

価格は下記の通りだ。

  • 129万3840円(2WD)
    140万5080円(4WD)

エンジンはワゴンRやハスラー等で使用されている、従来の「R06A」ターボの最高出力64PSと変わらないものの、最大トルクを95Nm(9.7kgm)/3000rpmから、98Nm(10.0kgm)/3000rpmに引き上げた。

このパワーユニットが670kg(2WD車)という軽量ボディに収まっているので、力強い走りが期待できる。

また、アイドリングストップシステムも備え、JC08モード燃費は2WD車が25.6km/L、4WD車が24.6km/L。かつての『アルトワークス』以来15年振りに、ターボモデルが帰ってきた事になる。

燃費基準はともに2015年度+10%/2020年度を達成。エコカー減税率は自動車取得税が80%(3月まで)と60%(4月以降)、重量税が75%(4月まで)と50%(5月以降)となっている。

気になるトランスミッションは5速AGS(オートギヤシフト)のみ。
MTの設定がなく、クルマ好きの方には残念な知らせとなってしまった…

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AGSは通常モデルと違い、専用の変速チューニングが行われるとともに、スポーツドライビングも楽しめる5速マニュアルモード付パドルシフトを備えている。他にもショックアブソーバーを前後とも専用のKYB(カヤバ)製を採用し、ブレーキや専用フロントシートなどを採用している。

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なんだか原点回帰したような新型アルト。 CVT,AGS,MTモデル全てに試乗しているので非常に興味深い。

アルトターボRSに搭載されているAGSは、変速用のアクチュエータを搭載したシングルクラッチ式ロボタイズドATだ。

AGSをスポーツモデルに搭載するにあたり、変速ショックは上手く抑えられている。VWアップやスマートフォーツー等に採用されている、シングルクラッチATにありがちな極端に頭が揺さぶられるような酷い変速ではない。

しかし、これはあくまでMT車のクラッチ操作を自動化しているだけで、フォルクスワーゲンやアウディに採用されているDSG, 他の輸入車に採用されているDCT、いわゆるデュアルクラッチトランスミッションのように滑らかな変速ではない事を覚えておいた方が良いだろう。

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当然というか当たり前なのだが、アクセルベタ踏みの加速をしてしまうと、頭カックン状態になる。あくまでクラッチ操作を機械側で行っているだけなので、スムースな加速を心がけたければ、MT車のように少しアクセルを抜いてやる必要がある

ただし、AGSの制御自体は通常モデルのアルトより進化している事を付け加えておく。

例えば、Dレンジで走行している場合は、変速したいタイミングでアクセルペダルを少し緩めれば、機械側でクラッチ操作を行い、スムーズに加速できる。MT車を運転しているつもりで変速する方がよりクルマに優しくスムーズな運転になる。

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つまり5速AGSはあくまでドライバーである乗り手次第で、善し悪しが変わる代物だと言う事だ。

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これを普通のCVTやトルコンATのようにアクセル踏みっぱなしで加速してしまえば、若干の息継ぎと頭が前後に揺さぶられてしまう。パドルシフトやシフトレバーでマニュアルシフト操作をする場合、クラッチペダルを踏んでいるつもりで、アクセルを緩め、シフトチェンジすると不快な前後の揺れはほとんどなく、機敏に加速できる。

なぜ、スポーツグレードにも関わらずMTを設定しなかったのか?

アルト・シリーズの製品企画を担当するスズキの第一カーライン製品企画係長の「伊藤二三男」氏はこう答えている。

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「最初からアルトにターボRSグレードを設定しようとは考えていませんでした。
ただ、軽い車体にターボエンジン、それにAGSを組み合わせれば面白いクルマが
できそうだということから企画がスタートしました」

「AGSは、乗ってみれば分かると思いますが、構造上ほぼMTです。最近のスポーツカーはパドルシフトが多くなっていますから、AGSでも変わらないだろうというわけです。また、AGSはマニュアルトランスミッションに最小限の改良を加えただけで実用化出来たので、コスト面でも有利なんです。それに、AT限定免許でも乗る事が出来るので、まさに良いとこ取りというわけです」

「もちろん、私たちの間でも、シングルクラッチATで本当に大丈夫なのか?という不安はありました。ところができあがったAGSは大変よく作り込まれていて、これなら自身を持ってお客様にお届け出来るとなったわけです。」

技術的にはアルトに採用されているMTミッションを突っ込んで改良すれば、実現可能のはずだが、5速MTをアルトターボRSに装着するには、専用チューニングが必要になる。月販平均売り上げ目標が僅か500台の計画では、現実的にコストと折り合わせるのが難しいんでしょうね…

MTを選択出来ないのは非常に残念ですが、乗り手次第で様々な表情を見せるAGSは、何処かMT車のシフト操作のように、たまには失敗もするし、上手く行くときもある。という感じで、楽しく運転出来るのではないかと思います。

僅か130万円で、これだけ立派な軽ホットハッチを運転出来るのですから、AGSで運転出来るだけでもラッキーでしょう。

軽で普通車相手にレースしたらごぼう抜きw
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Twitterでは賛否両論あるようですが、やはり乗り手次第で変わるようです。

早くも試乗している方も!

記事の一部を引用します。

試乗車はFFのロボット5AT(スズキではAGSと呼んでいる)、FIAT500などで採用されているものと機械的には同じタイプである。あのFIATのATは評論家に言わせるとそこそこの出来という事になっているが、それならこれは完全完璧と言っていいだろう。というのもオートモードだと明らかにギクシャク感が強くて、常にマニュアルモードで乗るべきものと思わされるからだ。とは言えそのギクシャク感は明らかにFIATより数段上で、さらにマニュアルモードなら少しアクセル操作に慣れさえすれば、全く問題の無いシフトが出来る。エンジンは規制の関係で64psに抑えられてはいるが、かつてのアルトワークスとは異なり中低速トルクが太いのでとても扱いやすい。その分気むずかしいエンジンを操る楽しみはそがれるかもしれないが、(おそらく)実用燃費もいいというおまけが付くのだからまあいいだろう。

仮に販売数が大幅に伸びれば、コペンやS660に対抗してMTを設定してくる可能性も…..アル?
何にせよ、このクルマは世間から大きな注目を浴びている事は間違いないですね。

画像、記事一部引用
ソース:Response

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